香川院長ブログ

MERS

2015.06.02更新

mers

みなさんもご存知かと思いますが、MERS(中東呼吸器症候群)がマスコミを
にぎわせていますね。
MERSは2012年にすでに確認されていて、真新しい感染症ではないのですが
(コロナウイルスの1種が原因で肺炎をおこします。重症化することもあります)
中東地域に限局していたはずが(欧州でも報告がありますが)

先月に、なんとお隣の韓国で18例も発症が報告されています。
もともとはラクダから人に感染すると考えられていて、人から人への
感染はないとされていました。
しかしどうも違うようです。空気感染はしないものの飛沫感染はするのではないかと
言われています。
(飛沫感染とはせきやくしゃみなどでウイルスが飛んで近くにいる人が感染することです)
ですが、現在のところインフルエンザウイルスのように持続的に次々と
ヒトーヒト感染はしないとされています。

いまのところはむやみに恐れることはないと思います。
日本国内での発症はまだありません。
ただ、中東やMERSの発症が確認されている地域に旅行された方が、帰国後2週間以内に
肺炎症状をきたした場合は疑う必要があります。

新型のウイルス感染症の例にもれず、確立した治療法はまだありませんし、予防するワクチンも
ありません。

ですから発生が確認されている地域を訪れるときは少なくともマスクは着用したほうが
いいかもしれませんね。

お気をつけてください。

投稿者: 稲城癒しの森内野クリニック