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生活習慣病

生活習慣病について

生活習慣病について

生活習慣病の多くは、自覚症状がほとんどないまま進行していき、多くの場合、複数の病気を合併してお互いに悪化させ合うような状況に陥ってしまいます。早期に予防や治療を始めれば、無理な食事制限や運動をする必要もなく、適度な生活習慣改善で薬を使わずにコントロールしていけることも珍しくありません。健康診断で少しでも気になる結果が出た方は、放置せずに今始められることから始めていくようにしましょう。

高血圧

血圧は1日中でも変動があり、特に朝起きた時やストレスがかかっている時には高く出る傾向があります。また、クリニックで測定すると血圧が上がってしまう方もいらっしゃいます。そのため一時的な血圧で診断をするのではなく、ご自宅での血圧測定を続けていただいた上で、その結果に基づいた適切な治療を行うようにしています。

なお、高血圧のまま放置しておくと動脈が傷み、血管や心臓に障害をもたらして、心不全、狭心症、心筋梗塞といった病気を引き起こすことがあります。また、血液をろ過している腎臓の働きを低下させてしまうこともあります。気になる方は、まずは一定期間血圧を測ることをお勧めします。

脂質異常症

血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪が多過ぎる、もしくは善玉コレステロールが少な過ぎる状態のことを、脂質異常症と言います。そのままにしておくと、動脈硬化を招いて、その結果心筋梗塞や脳梗塞に繋がってしまうため、早期に治療を行うことが重要です。

脂質をコントロールするというよりも、いかに動脈硬化を進行させないかが重要で、食事と運動の改善、そして禁煙などによって治療を進めていくことになります。日本人の死因の約3割は心臓病か脳卒中で、どちらも動脈硬化に関係しています。血液検査の数値に異常が見られる場合には、早めにご相談ください。

痛風(高尿酸血症)

プリン体を摂取することで血液中の尿酸値が高くなった状態を高尿酸血症と言い、その中でも特に、関節に腫れや痛みが出ている状態のことを痛風と呼んでいます。尿酸は、濃度が高くなるとナトリウムと結合して針のような形をした結晶を作るため、これが関節などに集まって痛みを引き起こすわけです。

痛風は、薬を飲めば割と短期間で改善されていきますが、そこで油断して薬を飲むのをやめてしまうと、またしばらくして足の親指などに激痛が走ることになります。忘れずに処方された薬を飲み続け、再発しないようにしましょう。