ブログ

  • HOME
  • ブログ
  • (Page 2)

マイナス金利

2016.03.31更新

sevenirebun

世の中マイナス金利に揺れていますね。
これからお金を借りる方にはいいのかもしれませんが、
すでにそれなりの金額を金融機関にあずけている方はたまったものではないかもしれません。

実際に大手銀行の普通預金の金利は0.001 %まで下がっていますよね。
これはもはや金利といえるレベルのものではありません。
タンス預金よりは安全かな?くらいのものですよね。

金利が少しでも高い金融機関 金融商品をさがすと、普通預金では楽天銀行 イオン銀行が双璧でした。
住信SBI銀行の証券口座も以前は金利が0.1%あったので重宝していたのですが、徐々に低下してしまい
今は0.02%ですので高金利ではないですね。

現在イオン銀行は イオンカードセレクトを作ればという条件付きですが、金利が普通預金で0.12%です。
なんと 大手メガバンクの120倍ですね!
楽天銀行は通常の普通預金だけだと0.02%(これでも大手銀行の20倍です!)ですが、
楽天証券とのマネーブリッジを申し込めば(株を買ったりする必要はありません。申し込むだけです)
0.1%の金利になります。
ぼくはいろいろと使い勝手や楽天のポイントを考えて楽天銀行を選びましたが、イオン銀行も
選択肢としてはありですよね。
金利が0.12%ということは通常の定期預金よりも高金利ですし、もちろん元本保証ですし
ペイオフも1000万円までは適応されますから、すぐに使う予定のない
お金を置いておくには最適でしょうね。

次に節約すべきはATM手数料ですよね。自分のお金を出し入れするのに手数料を払うなんて
ばかなことは絶対にしたくないものです!

住信SBI銀行ではセブンイレブンをはじめATM手数料が、ランクにもよるのですが2回~15回まで
24時間無料です。

楽天銀行ではハッピープログラムにエントリーすれば、口座の額にもよりますがほとんどのコンビニATMやその他のATMでの入出金が最大7回無料になります。もちろん営業していれば24時間無料です。

イオン銀行ではイオン銀行ATMでは24時間何回でも入出金は無料です。しかしコンビニのATMでは
手数料がかかります。ただかかった手数料のうち5回分まではWAONポイントで還元してくれるようです。

熟慮の上でぼくは住信SBI銀行の口座は残したうえで、メインバンクは楽天銀行に変更して
いこうと思っています。(もちろんメガバンクの口座は必要ですよ!)

考え方は人それぞれですからベストな方法も人それぞれですよね。

みなさんの参考になれば幸いです。

投稿者: 稲城癒しの森内野クリニック

糖尿病の食事療法

2016.03.10更新

time

糖尿病は当院で、最も力をいれている疾患の一つです。
さほど自覚症状はないのですが、知らない間にからだを蝕んでいき恐ろしい
合併症を引き起こす疾患です。

糖尿病の患者さんは増加の一途を辿っています。
糖尿病の患者さんが、合併症と無縁の生活を送れるか否かで
必要となる医療費は桁違いになります。
糖尿病の適切な治療は国益につながると言っても過言ではないでしょう。

先日北里研究所付属病院の山田先生のご講演を拝聴する機会がありました。
糖質制限食、いわゆるロカボ(low-carbohydrate)食はこれまで40年間常識とされてきた
糖尿病の食事療法を根底から覆す画期的なものであると、熱弁をふるっておられました。
現在でも糖尿病治療のガイドラインにはカロリー制限食の記載があります。
理想体重をBMIから計算し、概ね30倍したカロリー値が理想であるというものです。

ロカボ食ではカロリー制限は不要です!
驚くべきことに脂質の制限も不要です!(トランス脂肪酸と過酸化脂質はだめだそうですが)
ですから、肉 魚 卵 いくらでも食べていいのです。
お酒も蒸留酒(焼酎 ウイスキー etc)なら全然OKだそうです。
むしろ積極的に脂質を摂ったほうが血糖値は下がるというデータを提示されていました。
まさに ”eat butter!” ですね。

制限すべきものは糖質です。糖質には当然糖類も含まれます。
具体的には1食あたりの糖質を20g~40g程度に制限するということです。
1食あたりご飯茶わん半分くらいになります。トーストだと6枚切りで1枚くらいです。
うどんは半玉、バゲットだと2切れくらいです。
その他イモ類 かぼちゃ 大豆以外の豆類 果物 菓子類(せんべいなどの甘くないものも含みます)
などが制限する対象となります。
糖質の多い日本酒やビールも制限が必要ですが、ワインは糖質は少ないのである程度は可とのことでした。

脂っこいものは避けてください!カロリーは1400Kcalに制限してください。
卵は1日1個までにしてください!肉の摂りすぎに気をつけてください。
いままで当然のように言われてきた栄養指導の概念をまさに根底から覆すことができるかも
しれません。

ただこのロカボ食は現在のところ糖尿病学会全体のコンセンサスを得るまでには至っていません。
否定的な見解の先生方も少なからずいらっしゃるようです。
本当に正しいことはなんなのか?いまだ模索中なのかもしれませんが、
少なくとも40年前から当然のようにおこなわれてきた糖尿病の患者さんに対する
栄養指導が、すべて正しかったということはなさそうです。

糖尿病治療でのロカボ食を全面的に肯定するには現段階ではまだ早いかもしれません。

ぼくはすでに患者さんに、
①糖質制限が重要!(糖質と言うだけでは甘いものだけだと勘違いされる
方が多いので、まったく同じではないのですが、炭水化物を制限してくださいと言い換えることもあります)
②カロリー制限は無用! 
③肉 魚 卵 脂質 は普通に食べてまったく問題ありません と

説明しています。
実際にそれで血糖コントロールが改善される方が多く、手ごたえを感じています。

ロカボ食が糖尿病患者さんのQOLやひいては生命予後も大きく改善してくれるかもしれません。
今後の研究の進展に期待したいものです。

投稿者: 稲城癒しの森内野クリニック

プラセンタ注射の料金

2016.02.29更新

plcenta

久しぶりにプラセンタ注射についてです。
当院も開院してからもう少しで11カ月になります。
プラセンタ注射で来院される方も徐々に増えていて、毎日4~5名くらいは
いらっしゃいます。
更年期障害の治療目的でメルスモンを保険適応で注射される方もいらっしゃいますし、
自費でラエンネックを注射される方もいらっしゃいます。
どちらかというとラエンネックのほうが人気が高いようです。 メルスモンとの違いは
製法にあります。
ラエンネック は分子分画法で製造されています。必要な成分のみを特殊なフィルターを使って
抽出する方法です。有効成分を壊さずにとりだすことができます。
一方メルスモンは加水分解法という製法で作られています。プラセンタの細胞膜を強酸で
分解し、エキスを抽出する方法です。強酸を使用するため有効成分もある程度は破壊されてしまいます。
こういうふうに比べると、ラエンネックのほうが有効ではないかと思われるのですが
臨床的には両方ともほとんど違いはありません。
美容系のクリニックさんではラエンネックを採用していることが多いので
なんとなくラエンネックがいいというイメージはあるのかもしれません。
実際ラエンネックは品薄になることが多いです。

プラセンタ注射の料金は当院では1アンプルで 1080円です。メルスモンもラエンネックも同じです。
開院当初はかなり安くしたつもりだったのですが、いろいろ調べてみると
最近ではそれほど安くはないかもしれないと思うようになりました。
新橋のト〇ス〇クリニックではなんと500円です。突出して安いです。かなり混雑しているらしいです。
他には三軒茶屋の三〇クリニックが700円です。これでもかなり安いですが、このクリニックでは
メルスモンのみのようです。

多摩地区では1000円を切るクリニックはほぼありません。
しかし2アンプル 3アンプル注射となると割引料金になっていることが多いです。
当院では2アンプルは2倍 3アンプルは3倍の料金をいただいています。
この部分は割引したほうがいいかなとも思っています。

自由診療は100パーセント自由競争です。価格競争がおきるのは当然ですよね。

すべての患者様に満足していただけるクリニック  が当院の目標です。
価格面でもご満足していただけるように、引き続き努力いたします。

投稿者: 稲城癒しの森内野クリニック

花粉症

2016.02.14更新

kahun

インフルエンザの流行はまだピークを越えてはいないかもしれませんが
花粉症の患者さんがそろそろ増えてきています。
今のところは、予防的に薬がほしいと希望される患者さんくらいですが、
今後はもっと増えるかもしれません。
ご存じな方も多いかもしれませんが、最近花粉症の治療に画期的な選択肢が加わりました。
それは”舌下免疫療法”といいます。
もともとアレルギー疾患の治療として減感作療法として知られていた治療法を
改良したものと言っていいかもしれません。

いわゆる減感作療法は病院に週2~3回くらいは通院しなくてはいけません。
そのたびに注射を受ける治療です。 簡単に説明すると、スギ花粉の成分を
うすいものから注射をして、徐々に濃くしていくという治療です。
慣らすという言い方が適切かどうかはわかりませんが、そうやって体を慣らしていくと
スギ花粉をあびてもアレルギー反応をおこさなくなってきます。(抗原特異IgG4抗体の関与が
考えられています)
効果はかなりあるようですが、長期間にわたって頻回に通院できる患者さんは
そうはいませんよね。(3年間くらいの通院加療が必要です)
また、1万分の1くらいの確率ですが、アナフィラキシーショックをおこす患者さんもいらっしゃるようです。

舌下免疫療法はこの注射を舌下投与に変更したものです。
シダトレンという薬なのですが、最初の2週間は徐々に濃くしていくプロセスが必要です。
しかしその後は毎日決まった量を舌下に2分間保持してから飲み込む それだけです。
最初は少し面倒かもしれませんが、慣れてしまえばさほど大変ではないと思います。

何と言っても最大の利点は注射のたびに通院するという面倒さから患者さんが
解放されるということです。舌下投与は自宅で可能ですので通院は月に1回で済みます。
また薬価も安いので費用的にも負担はかなり低減されています。
欠点は、やはり3年間程度の長期にわたる継続治療が必要なことと、すべての患者さんに
効果があるわけではないということです(80%弱くらいの患者さんには効果があるようですが・・・。)

ただ、3年間程度継続すれば、ほぼ根治に近い状態が得られることも期待できます。

毎年毎年辛い症状でお悩みの患者さんには、朗報ではないでしょうか?

ご興味のある方は是非ご相談ください。

投稿者: 稲城癒しの森内野クリニック

インフルエンザの治療

2016.02.04更新

innhuruennza

インフルエンザの患者さんがかなり増えています。
今回は治療についてです。

みなさんもご存じかと思いますが、インフルエンザは発症して48時間以内であれば
治療薬の適応となります。
いわゆるノイラミニダーゼ 阻害薬というもので、現在4種類が処方可能です。
ノイラミニダーゼ阻害薬は、ウイルスそのものを破壊する薬ではありません。
ウイルスの増殖を抑制するくすりです。
インフルエンザウイルスの増殖は感染後2~3日でピークに達して、その後は自然経過でも
減少していきます。
ですからすでに減少期にはいっている患者さん(つまり発症後48時間以上経過した患者さん)
にノイラミニダーゼ阻害薬を投与してもほとんど効果がないのです。
発熱で来院された患者さんに、いつから熱がありますか? 昨日の何時ころから熱がありますか?
としつこくきくのは発症してからの時間経過が、検査や治療の方針に大きく影響するからなのです。

治療薬は
内服薬として有名なタミフル  吸入薬としては リレンザ イナビル  
そして点滴薬としてラピアクタがあります。
当院では点滴がお嫌いな患者さんでなければラピアクタの点滴をおすすめしています。
理由はいくつかあります。
①効果発現がはやいことが見込まれる。
 第54回臨床ウイルス学会で川崎医科大学小児科のグループが発表したデータでは
タミフルに比べてラピアクタ投与群でのほうが解熱までの時間が有意に短かったと報告されています。
また、Chemotherapy. 2013;59(5):373-8. にはラピアクタを点滴した患者さんが、タミフルの内服やリレンザ
を吸入した患者さんよりも有意に早く解熱したことが報告されています。
②確実に投与可能である
 点滴治療は吸入薬に比べて確実です。かなり静脈が細い患者さんの場合は点滴が困難な場合もあるので
おすすめはしませんが、そうでなければ点滴治療は吸入薬に比べて確実です。吸入薬の場合はどうしても
きちんと吸入できたのかどうか不安が残ります。
③1回15分間の点滴で治療が完了する
 タミフルは1日2錠5日間内服しなければいけません。リレンザも1日2回5日間吸入しなければいけません。
内服や吸入を忘れることもあるでしょうし、患者さんが途中でやめてしまう可能性もあります。
しかし、ラピアクタの点滴であれば15分間の点滴で治療が完了します。そして重症例であれば
追加点滴をおこなうことも可能です。

以上の理由で当院では感染初期のインフルエンザの患者さんの治療は
ラピアクタの点滴を第一選択としています。

しかしラピアクタにも欠点がないわけではありません。
①他剤とくらべて解熱までの時間がはやいという報告がある一方で、ほとんどかわらないという
 データもある
②副作用がないわけではない(嘔吐 下痢 白血球減少 etc)
③腎機能が低下している患者さんには使用不可
④多剤と比較してやや高価(3割負担で500円程度の負担増になります)

また混雑時には患者さんがご希望されてもマンパワー的に余裕がなく点滴治療は不可ということもあります。

いずれにしても、インフルエンザの治療に際して選択肢がいくつかあるということはとてもいいことです。

投稿者: 稲城癒しの森内野クリニック

インフルエンザの診断

2016.01.24更新

tumura

インフルエンザの患者さんが徐々に増えてきました。
癒しの森クリニックでも先週は毎日1人~2人くらいの患者さんがインフルエンザ迅速キット
で陽性でした。
いつも思うのですが、インフルエンザかそうでないかを診断するのは医師の判断です。
インフルエンザの迅速診断キットが診断するわけではありません。
なぜそう思うかと言うと、キットの診断は万能ではないからです。

公表されているデータでは、インフルエンザ迅速診断キットの感度は概ね72%程度
特異度は92%程度です。(文献によってはもっと低いです!)
感度は意外と低いのです。
感度が低いということは、本当はインフルエンザなのに、インフルエンザではないとされてしまう
患者さんが3割程度はいらっしゃるということです。
逆に特異度はかなり高いので、キットの診断で陽性であった患者さんが
実はインフルエンザではなかったということはほとんどないということになります。

ですからどう考えてもインフルエンザだと思われる患者さんが、迅速診断キットの結果では陰性
となることが結構あります。
しかしそういう患者さんに、タミフルやイナビルを処方するのはなかなか難しいですよね。
ましてや、当院では第一選択としているラピアクタの点滴はまずできません。
(薬代もばかになりませんしね)

そこでかなりインフルエンザが疑われる患者さんで、迅速診断キットが陰性であった
方には漢方薬である麻黄湯を処方することにしています。
最近の研究では小児科クリニックにおける臨床試験でインフルエンザA B を発症した小児に対して
タミフルと麻黄湯を投与したグループに分け、インフルエンザウイルスが消失するまでの
時間を比較した結果、ほぼ同等であることが示されました。

また、日本臨床内科医会インフルエンザ研究班が行った2006年~2007年の臨床データでも、タミフル
リレンザ、麻黄湯では投与開始から解熱までの時間に差はみられませんでした。
麻黄湯は、タミフルやイナビルのようにインフルエンザウイルスに直接作用するわけではなく、
気道の上皮細胞の炎症を抑え体の防御機能を高めることで
ウイルスに抵抗すると考えられいます。つまりより生理的な作用機序ですよね。
漢方らしいともいえます。
小児から高齢者まで幅広く処方可能であるのですが、漢方用語での”実証”の患者さんに
有効ということになっています。
実証の患者さんとは比較的体力があり、病気に対する抵抗力がある方です。
虚証はその逆になります。しかしインフルエンザに罹患したときは
麻黄湯は虚証の患者さんにも有効とされています。

いずれにしても、インフルエンザの治療にいろいろな選択肢があるのは
とてもいいことですよね。

もっともインフルエンザにかからないのが一番であるのは
言うまでもありません。
予防注射はもう終了しましたが、うがい 手洗い マスク 睡眠で
予防に努めていただきたいと思います。

投稿者: 稲城癒しの森内野クリニック

暖冬のインフルエンザ

2016.01.19更新

inhuruenza

今年は暖冬のためか、インフルエンザの流行が遅れているようです。
当院でも今日までのところインフルエンザチェックにて陽性であった患者さんは4名です。
昨年はぼくはまだ病院勤務でしたが、年末の救急外来がインフルエンザの患者さんで
あふれていたのと比べると隔世の感があります。
このままほとんど流行せずに終われば本当にいいことですよね。
あるいは流行しても小規模に終われば経済的な損失も少なくてすみます。

でも油断は禁物です。
暖冬だと本当にインフルエンザは流行しないのでしょうか?
そもそも 気温とインフルエンザの流行は逆相関するのでしょうか?
今月15日に発表された国立感染症研究所のデータでは今年の1診療所あたりの インフルエンザの
患者さんの数を都道府県別にみると、
沖縄県が8.19人 秋田県が7.85人 新潟県が5.73人  北海道が4.84人 千葉県が2.49人でした。
一番多いのが現在までのところ、沖縄県なのですよ!
秋田 新潟 北海道はかなり寒いですけどね。
そもそも沖縄県では夏にもインフルエンザが流行しています。

つまり寒いからインフルエンザが流行る、暖かいからインフルエンザが流行らないとは
言えないと思います。

今年と同じように暖冬であった2006~2007年のインフルエンザの流行を
調べてみました。
上のグラフがそうです。
2007年5月に公表されたインフルエンザ患者さんの推移のグラフです。
2006年~2007年シーズンから過去5年分の流行の推移も同時に記載されていますので
一目瞭然と思いますが、赤線が暖冬であった2006~2007年の流行の時期を示しています。
2月の初旬あたりから流行が顕著になり、ピークを迎えたのはなんと3月も半ばころですよね。
しかも5月のゴールデンウイークのころでも患者さんはそれなりに
いらしたようです。

今年もこれと同じ経過をたどるかどうかはわかりません。

ですが、暖冬だからと言って油断は禁物ということです。
同じことのくりかえしになるかもしれませんが、まめな手洗い うがいは必須ですし
人混みはなるべく避ける、避けられないのであればせめてマスクをする
などの自衛策が大事です。

睡眠時間も多めにとってくれぐれもご自愛ください。

 

投稿者: 稲城癒しの森内野クリニック

新年

2016.01.05更新

kadomatu

あけましておめでとうございます。
おかげさまで稲城癒しの森内科クリニックは開院2年目を迎えました。
(正確にはまだ9か月目ですが)

今年は開業してはじめてのお正月でした。
ぼくは平成元年卒業ですので、医師になって28年目となりますが
当直のない正月は初めてでした。
身体が楽でいいなあと思う反面、なんか気合がたりないなあ
なんて思ってしまいました。緊張感もないですよね・・・。
また、当直がないと正月になにをしていいのかどうかわからないという
意味不明な状態に陥ってしまいました。

読書でもすればいいのでしょうが、結局家でお酒を飲んだり
テレビをみたり、ゲームをしたりして過ごしました。
人並みの正月だったのでしょうか?

お正月といえば日本酒でしょ!とばかりに年末に買ってきた”王禄”を
飲んですごしましたが、やはり飲み過ぎると頭痛がするというジレンマに襲われました。
日本酒は大好きなんですけどね・・・。

12月30日から5日間お休みをいただいて1月4日から診療を開始しました。
おかげさまで大勢の患者さんに来院していただいています。

当院の目標は ”すべての患者様に満足していただけるクリニック” です!
患者さん各々のご希望は当然ちがいますから、お一人ずつに丁寧な対応を
今後とも心掛けていきたいと考えています。
また、”低コストでハイクオリティの診療” も当院の院是とするところです。
大病院ではないのですから、いくらいい診療をしたとしても患者さんに高額な自己負担を
強いるようなことは極力避けたいものです。
可能な限り検査や処方は最小限にとどめる方針も、今後とも継続していく所存です。

2年目を迎えた稲城癒しの森内科クリニックを引き続きよろしくお願いいたします。

投稿者: 稲城癒しの森内野クリニック

ノロウイルス

2015.12.20更新

noro

みなさんご存じのように、冬はノロウイルスの流行シーズンです。
癒しの森内科にも嘔吐 下痢 熱発を訴えられていらっしゃる患者さんが
多いです。
中には家族全員が順番に同じような症状になったとおっしゃる患者さんも
いらっしゃいます。
たぶんノロウイルスが原因ですね!と説明しますと、患者さんご本人も
やっぱりそうですか!と苦笑いされます。
ただ確定診断がついているわけではないので、病名としては”感染性腸炎”と
いうことになります。
実はノロウイルスをチェックするキットはすでに存在しています。
キットを使って便の検査をすれば15分くらいで結果がでますので、本当にノロウイルスに
感染しているかどうかは一応はわかります。しかし3歳未満と65歳以上の患者さんに
しか保険適応にはなりません。(正確には悪性腫瘍の患者さんや臓器移植後の患者さんも適応です)
つまりどうしても調べたければ自費となります。なぜ保険が効かないかというと
ノロウイルスと診断されたところで、特別な治療法がないからです。
整腸剤や吐き気止めを処方して、少しずつでも水分摂取していただくのが治療となります。
少しでも水分をとると吐いてしまうような場合は点滴が必要と なります。さらに重症化すれば
入院加療となりますが、そこまで悪化する方はそうはいないようです。

患者さんに”人にうつりますか?”とよく質問されます。答えは”yes ”です。
感染力はインフルエンザウイルスの1000倍と強力ですので、次々に伝搬します。
特に患者さんの吐瀉物や便を処理するときに経口感染することが多いです。マスク 手袋は必須ですね。
患者さんがトイレで嘔吐したり下痢したときには蓋をあけたままでそのまま流さずに、蓋をしめてから
流すなどしたほうが、後の人が感染するリスクは少しは減少すると思われます。
本来は排便の度に、嘔吐の度に次亜塩素酸で消毒したほうがいいのですが、家庭ではなかなか
できませんよね。

”いつから仕事に行っていいのですか?”という質問にも答えが難しいのです。
実はノロウイルスによる感染性腸炎は、学校保健安全法の中で学校感染症に指定されていないため、
法律では特に出席停止期間は定められていません。これは社会人も同じで、法律ではノロウイルス
による出勤停止期間は決められていません。
しかもやっかいなことに、ご本人が元気になっても(つまり嘔吐 下痢がおさまって普通に食事ができるように
なっていても)便からは3週間くらいはノロウイルスが排出され続けています。
つまり、元気になっていてもまだ3週間くらいは人にうつす可能性があるのです。
だからといって3週間も仕事を休んでくださいとは言えませんよね。
そこで、”嘔吐や下痢がおさまれば出勤していいですよ” とお答えしています。
(調理に従事されている患者さんは別ですが・・・。)

どんな病気もそうですが、予防に勝る治療はありません。
まめなうがい、手洗い、火の通っていないものや古いものは食べない、規則正しい生活をして睡眠時間は
十分にとる。
以上を心掛けることが最も大切ですね!

投稿者: 稲城癒しの森内野クリニック

感染制御医

2015.12.08更新

saikin

みなさんは感染制御医という資格をご存じですか?
本当はICD というのですが、カタカナではインフェクションコントロールドクターという
ことになります。
あまりいい訳がないのですが、日本語では一応感染制御医ということになっています。
ドクターが取得することができる資格の一つで、感染症に関して造詣が深いドクターと
いうことになっています。
専門医とちがって取得することは比較的容易です。
ぼくも前職の病院で感染委員会に所属していたこともあり、ICDの資格をもっています。
しかし、せっかく取得した資格ですが維持するためには条件があり、講習を一定回数受けなければいけません。
そこで、先日ワクチンの講習を受けてきました。
見回すと、講習中に寝ている先生が1/4~1/3くらいはいらっしゃいましたが、ぼくには大変勉強になる
内容でした。

ワクチン接種というといろいろなことをおっしゃる方がいらっしゃいますが、まずはワクチンによる
輝かしい歴史の紹介がありました。例えばHibワクチンの普及のおかげでインフルエンザ桿菌による
髄膜炎はほぼ0%になりました。また、小児の肺炎球菌ワクチンの普及によって髄膜炎が70%減少したとの
ことでした。そしてポリオの発症は現在は0%になっています。
しかしワクチン接種の影の部分も当然あります。たとえばHibワクチン では接種の副反応によって7名の方が亡くなられているとのことでした。また、ポリオは以前は経口の生ワクチンであり、1/100万人 の確率ではありましたがワクチン接種が原因で本当にポリオに罹患してしまう方がいらっしゃいました。
現在大勢の方が接種しているインフルエンザワクチンの接種にて重篤な副反応がおきる確率は
0.0002%とのことでした。もちろんワクチンの副反応は0%であることにこしたことはないのですが
それを達成するのはかなり困難であるとの見解も述べていました。

次に今後開発されるワクチンの講演がありました。
例えばすでに海外では実用化されていますが、経鼻投与のインフルエンザワクチンが日本でもいずれ
発売されるでしょう。でも価格は高額になりそうです。
それ以外だと、ノロウイルスのワクチン RSウイルス 帯状疱疹のワクチン  デング熱 エイズ マラリア
などのグローバルに普及するであろうワクチンがもうすぐ実用化するとの内容でした。

なかでも日本ではノロウイルスワクチンが最も必要ではないかと思われるのですが、数社が開発しており
すでにphase2は終了しているようです。ノロウイルスはインフルエンザの1000倍の感染力があり
有効な治療法もありません。冬の今頃に流行します。また、今年はGⅡ17という新しい型が出現しており大流行のきざしがあります。
ウイルスが変異を繰り返しても有効性を維持できるかどうかは未知数ですが、もしノロウイルス
ワクチンが開発されれば、朗報であることはまちがいありません。
しかし、ワクチンを接種しても有効期間は2年程度とのことです。つまり2年に1回は接種しなくては
ならないのでそれはそれで大変かもしれません。

これからもウイルスと人類の闘いは続くでしょう。
ただ、予防こそが最上にして最高の医療であるのはまちがいありません。
ワクチン接種は予防医療の一つの柱です。
副反応がなく、有効性が高いワクチン開発が今後も続くことを期待します。

投稿者: 稲城癒しの森内野クリニック