4/24(木)の午後の診療は学校健診のため16時からとなります。ご迷惑をおかけいたしますがご了承のほどよろしくお願いいたします。
2025.04.01更新
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2024.10.04更新
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2024.06.29更新
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2024.06.17更新
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2017.03.02更新
健康診断の内容は事業者さんによって異なることがあり、内容によっては料金が高くなる可能性もあります。また当院では対応できないこともございます。
御予約はネットでからではなく必ずお電話でお願いいたします。
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2016.09.22更新
今年もインフルエンザ予防接種の季節が近づいてきました。
今年のワクチンは昨年と同じで4価ワクチンです。
効果 効能も同じと考えていいと思います。
当院では10月11日から接種開始の予定です。
料金は原価を踏まえて現在思案中です。少しでも安くして皆さんのご負担を
軽減できるようにがんばります。ご期待ください。
一つ気になるニュースがあります。当院では扱っていなかったのですが
主に妊婦さん向けに使用されていたチメロサールフリーのインフルエンザワクチンが
今年は供給されないようです。熊本の地震の影響のようですが・・・。
チメロサールとはエチル水銀系の保存剤で強力な殺菌効果があり
ワクチンには微量ですが添加されています。一時期自閉症との関連が疑われたこともあったのですが
現在では否定されています。
チメロサールが含まれているワクチンを注射するということは、ほんの微量ではあっても
エチル水銀が体内に入るということです。成人が一回インフルエンザワクチンの接種を受けると
概ね2.5㎍のチメロサールが体内に吸収されます。エチル水銀に換算するとこの約半分になります。
ただエチル水銀の安全基準というのはよくわかっていないので、水俣病で有名になった有害な
メチル水銀と同様と考えることにします。(実際はエチル水銀のほうが排泄がはるかに早いので
より安全と思われますが)
ところで、みなさんご承知されているかと思いますがマグロの刺身1切れ(約13g)には約6.5㎍の
メチル水銀が含まれています。
メチル水銀には安全基準が設定されています。アメリカのEPA(Environmental Protection Agency)
の基準が最も厳しく、0.7㎍/Kg 週 となっています。ということは体重50Kg の人だと
1週間に35㎍までが許容量ということですから、マグロの刺身だとせいぜい5~6切れくらいになります。
回転寿司にでもいけばあっという間に超えてしまうかもですよね。
ちなみに水銀含有量の少ない魚、サケ、さわら サンマ あじなどはマグロの1/10くらいの含有量
ですから比較的安心ではありますが、まったく含まれていないわけではありません。
つまり何が言いたいのかというと、チメロサールが含有されているからといって
ワクチン接種を避けるのであれば、マグロの一切れも食べられないということになります。
ですからチメロサールフリーのワクチンの供給が停止されたのも、そもそもそのようなものは
必要ないという理屈からなのかもしれません。
しかしせっかく授かった大事な赤ちゃんを宿している妊婦さんにしてみればほんの少しでも
リスクがアップするようなことは避けたいと思うのが当然ですよね。
(実際は胎児に影響はないとされてはいますが)
それで高額ではあってもチメロサールフリーのワクチンを接種してきたわけです。
今年だけならまだしも、もし来年も再来年も今後ずっとチメロサールフリーのワクチンを
供給しないのであれば、行政やメーカーはもう少し丁寧な説明をするべきではないでしょうか?
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2016.08.18更新
今回広報いなぎにぼくの原稿を載せていただきました。
医師会の活動の一環ですが、このブログにも同じ内容を載せます
睡眠時無呼吸症候群
みなさんは、ご家族にいびきがうるさいと言われたことはありませんか?
昼間とてつもなく眠くなったりすることはありませんか?
当てはまる方はもしかしたら睡眠時無呼吸症候群(SAS)かもしれません。
2003年の山陽新幹線の運転手の居眠り事故で有名になった疾患です。
新幹線だけではありません。米国バージニア州の調査結果(1988年)によると、SASの
患者さんの交通事故発生率は、健常者の約7倍だったことが報告されています。
またSASの重症度が増すにつれて、事故率が高くなっていることも明らかになっています。
多くの場合は気道の閉塞で起きる“閉塞性睡眠時無呼吸症候群”が原因です。
日本人では2~4%の方が罹患していると推測されています(300万人くらいです)
以前は肥満の方がなる疾患と考えられていましたが、最近ではそうでもないことが
わかってきました。やせていてもあごの小さい方は気道が狭くなりやすく、
日本人は欧米人に比べて頻度が高いようです。
あごの形態のほかに、扁桃の肥大、アデノイド(咽頭扁桃)の肥大が原因となって
いることもあります。
夜間の無呼吸が続くと、全身が低酸素状態になりますから
放置するのは好ましくありません。
中等度~重度のSASの患者さんは高血圧を合併する頻度がそうでない
患者さんにくらべて2.9倍になります。糖尿病は1.6倍になります。
心不全は2.5倍に、また脳卒中はなんと3.3倍に増加すると報告されています。
さらに中等度~重度のSASの患者さんが未治療で放置していた場合、8年後には38%の方が亡くなったという報告もあります(He J, et al : Chest,94 , 9-14, 1988.)。
つまりSASの患者さんの平均寿命はかなり短くなります。
SASの方が病死する場合、その主な原因は心臓疾患(心筋梗塞 心不全 不整脈など)と
脳血管疾患です。しかし、きちんとCPAP(持続陽圧呼吸)治療を受けていた患者さんは
SASでない患者さんとくらべても寿命に差はありませんでした
(Marin JM, et al:Lancet. 2005 Mar 19-25:365(9464):1046-53.)
疑わしいと思ったらまずは簡易検査をうけることをおすすめします。
簡単な検査でご自宅で受けることが可能です。
結果によってはさらに詳しい検査が必要になることもありますし、
ただちにCPAPなどの治療の適応になることもあります。
軽度~中等度の患者さんはマウスピースが有効である場合もあります。
治療の継続はなかなか難しい場合もあるのですが、
担当医とまめに相談して問題点をひとつずつ解決することが大切です。
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2016.07.10更新
糖尿病の治療薬は最近めざましく進歩しています。
そのため、インスリン注射を必要とする患者さんは減少傾向にあるようです。
もちろんインスリン注射はなくてはならない治療法です。
しかし、もし自分が患者さんの立場であったらできる限り打ちたくないなあ と思いますよね。
内服の糖尿病治療薬で最新のくすりがSGLT2阻害剤です。
腎臓の近位尿細管に存在するSGLT2(Sodium-Glucose Co-Transporter 2)
を阻害して、糖の再吸収を抑制し(つまり余分な糖分を尿から排泄します)ひいては
血糖を低下させます。
この薬の画期的な点は、従来の糖尿病治療薬が直接的または間接的ではあるにしろ
インスリンの作用に依存して血糖を低下させていたのに対して、 インスリン作用とはまったく
無関係に血糖を下げることが可能なことです。
我が国では2014年4月にアステラス製薬からスーグラ錠(イプラグリフロジン)が最初に
発売されました。当初はなんだかわからない得体のしれないくすり というイメージでしたが
その後、 フォシーガ(ダパグリフロジン) ルセフィ(ルセオグリフロジン) デベルザ アプルウエイ
(トホグリフロジン) カナグル(カナグリフロジン) ジャディアンス(エンパグリフロジン)
と次々に同一系統のくすりが発売され、徐々に市民権を得ているようです。
同一系統の薬ではあっても同じくすりではないので、いったいどれがいいんだろうと
いう悩みがわれわれ臨床医にはあるわけです。慢性疾患の場合は、自分の処方した薬で患者さんの
人生が左右されるわけですから、有効性と安全性に優れたくすりを処方したいと
考えるのは当然ですよね。
昨年9月にEMPA-REG OUTCOME
というstudy の結果が発表されました。この結果は驚くべくものでエンパグリフロジン(ジャディアンス)
が心血管死を4割も減少させたというものでした。
心筋梗塞や脳卒中は減少させていないのが若干気にはなるのですが、全死亡も3割減少しており
この結果を鵜呑みにするわけにはいかないまでも、SGLT2阻害剤を処方するのであれば
まずジャディアンスを考えてしまうようになりました。
実際に処方量も増加しています。
ただ薬価が高いという欠点がありますから、現状ではまだ第一選択のくすりというわけには
いきません。
今後フォシーガ(ダパグリフロジン) カナグル(カナグリフロジン) のデータも発表されてくると思います。
引き続き注視していきたいと考えています。
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2016.05.29更新
みなさんはアスタキサンチンをご存じですか?
βカロタンやリコピンと同様のカロチノイドの一つで、サケやイクラの赤い色を構成しています。
エビやカニの赤い色、きれいな鯛の赤い色もアスタキサンチンの色です。
このアスタキサンチンは強い抗酸化作用をもっていることから現在サプリメントとして発売されています。
先日このアスタキサンチンを主成分としたアスタリールACTを製造発売している
富士化学工業のMRの方のお話をきく機会がありました。
抗酸化作用が強力だということは、活性酸素を除去できるということです。
つまり疲労回復や眼精疲労の改善、美肌効果などが期待できます。
ひいては老化防止につながるはずです。
数あるアスタキサンチンのサプリのなかでも、2粒で12mgと十分な量が含まれていて
さらにトコトリエノールというスーパービタミンEとアスコルビン酸グルコシドも同時に摂取できる
アスタリールACTはもっとも評判がよく、他社製品よりも高価ではあるのですが
売り上げを年々伸ばしているようです。
また医療機関専売品でもあります。
幸い試供品をいただいたので早速僕自身で内服を開始してみました。
実際アスタキサンチンの効果は本物なのでしょうか?
商業ベースではありとあらゆる疾患に有効であるとの誤解をあたえかねないような記載もみられます。
しかし眉唾かなとの印象も受けるので、もっと公平かつ公正な分析をしたものはないかと探してみました。
国立健康・栄養研究所のデータをみると ( http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail615.html )
どの臓器に関しても、有効であるというデータはRCT(無作為化比較試験)では得られていないようです。
かろうじて ”目の調節機能改善” には有効かもしれない というのが現在まで得られている
知見のようです。
安全性に関してはほぼ確立されています。
僕が1ヶ月間内服した限りでは、残念ながら眼精疲労も含めてなにも効果は感じられませんでした。
あくまでも個人の感想ですが・・・。
1ヶ月間では内服期間が短いのかもしれませんし、僕が効果を得られない体質であったのかも
しれません。
今後なんらかの新しい知見が得らられば、また内服を再開しようかななんて思っています。
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